頭痛のする街


東京にはいくつもの街がありますが、思えば私が好んで訪れる場所はかなり限られています。


我が家は山手線にぐるっと囲まれたちょうど中心にあって、どこに行くにも便利な立地なんですが、それでも年に何回も行かない街があります。
なぜなら、それらの街に行くと、必ず頭痛に悩まされるからなんですが、その原因を長く私は、「人が多過ぎるから」と思ってきましたけれど、同じように「人の多い街」でも頭痛とは無縁のところもありますし、やはり「イヤだな」と感じる街には、全体に良からぬ気配が濃く漂っているんですよね・・・。




まず一つ目は、渋谷。


渋谷は、学生時代は最も馴染み深い街でした。
ほぼ毎日のように、ここで遊んでいたような気がします。
当時は若かったからさして気にならなかったのですが、(あるいは私の発している波長が、渋谷全体の低ぅーーーい波長と合っていたのか…)、ここ数年、行けば確実に頭痛に悩まされますし、あの雑多な人ごみを見ているだけで、「とっととココから出て行きたい」気持ちが湧きあがり、用が済み次第、早足で駅に向かってるんですよね〜


・・・そんなわけで、なんと私は今年に入ってから、一度も、そう一度も、渋谷に足を踏み入れてません!




渋谷よりもっと嫌いなのが、新宿。


それでも新宿には、月に数回は行く用事があります。
すると毎回のように頭痛に見舞われ、ひどいと吐き気までしてくるから困るんですよね。
とかく新宿で無事に「頭スッキリ」だったことがありません。
被害の度合い(苦笑)は、新宿駅の西口側だろうが東口側だろうが同じですが、西口なら駅構内、東口ならアルタ前から歌舞伎町にかけてが最悪ですね〜
重苦しい空気がずんずん覆いかぶさってくる感じで、息をするのも苦しくなってきます。




その新宿よりも、さらに嫌いなのが、池袋。


でも、その池袋に、日常的に降り立っているという、我が現実・・。
でも、どーしても好きになれないんだ! 池袋!


まず駅が嫌い。


JR、地下鉄丸の内線、地下鉄有楽町線西武池袋線東武東上線が乗り入れるターミナル駅なので、とにかくワケもわからず広くて入り組んでいる上に、そのだだっ広い通路には、朝から晩まで人の群れが絶えず、ホコリっぽくて臭いんだっ!
しかも、歩いている人々の顔つきは一様に不愉快そうで、誰かにぶつかっても、謝る人なんかごく僅かだもんね!
そんなササクレた空気を吸い込まないよう、無意識のうちに呼吸を最小限に押さえ、往来する群集に自分自身を紛れ込ませた途端、いつもいつも襲ってくる鈍い頭痛・・・


さらに、滅多に行くことはないものの、でも息子にせがまれ「トイザラス」目当てで訪れることがある「サンシャインシティー」周辺は、最悪池袋の中でも最強の「頭痛スポット」です!
さすがは「巣鴨プリズン」跡に建てられただけのことはあって、「悪い気が溜まってる」ことにかけては渋谷センター街も新宿歌舞伎町も真っ青…という濁りっぷり。
池袋駅からそこに至る「サンシャイン通り」なる道を、わがもの顔で歩いている若者は、一様に「これ以上に脳味噌破壊できません」という顔つき&信じられないファッション・センスで、半径5メートル以内には絶対に近づきたくありませんが、あまりの人ごみで否応なしに近づくことになっちゃうから気分悪いし・・・


・・・と、そうは言っても、利用頻度が高いもんだから、駅に隣接する東武デパートのカードを持ってる私です。
そこの「デパ地下」で、いつも食料品買ってもいますが、このデパ地下がまた、品数豊富で出店数も多いのはいいんだけれど、いつ行っても混んでるのはどうにかして欲しいもんです。
私が行く時間帯が夕方遅めなのがいけないのかもしれませんが、どこもかしこも行列で、並ばないことにはお惣菜一つ手に入りません。


でも、まぁこのデパートに関しては、品揃えの豊富さ以外に、お店の人の対応が親切な点をけっこう気に入っていて、なにかと嫌いな池袋の中では、唯一好きな場所かもしれません^^




逆に、人ごみがひどいにも関わらず、なぜかあまり頭痛に襲われない街もあって、その一つが、秋葉原


アキバは、確かに雑多な街ですけど、そう悪い気の溜まった場所ではありませんよ〜
いわゆる「アキバ系ファッション」に身を包んだ、実に実に野暮ったく、チェックのシャツにファブリーズを吹きかけたくなるようなお兄さん達が多く歩いていますが、でも大量のアキバ君に囲まれても、私は全然オッケー!
頭痛とも無縁


最大のお気に入りである銀座や日本橋も大丈夫です。
どんなに混んでても、イライラすることすらありません。


なぜでしょうかね〜?
ただの、私と街との単純な相性なんでしょうか?