理性重視


今日は、スピリチュアリズムの特徴の一つ、「理性重視」について述べます。


スピリチュアリズムでは、各人の理性を最も大事にします。
理性が納得しなければ、信じなくても実践しなくても良しとされております。
スピリチュアリズム最高の霊訓と言われている「シルバーバーチの霊訓」の通信霊、シルバーバーチでさえ、「私の言葉に納得がいかなければ拒否なさって構いません」と述べております。
既存の宗教が、納得いかなくてもとにかく信じることを重視していたのとは対照的です。


これには、人類の進歩が関係しているのだと思います。
現代においては、一部の貴族だけが教育を受けられた時代とは違い、誰でも機会均等な教育を受けることが可能となったので、普通の人々が、物事をきちんと吟味・思索できるようになったのが大きいのではないでしょうか?
つまり、端的に言えば、現代人の理性が進歩したからでしょう。
それに対して、昔は、そのような教育など一般の方は受けられず、まだまだ人類の理性は乏しかったので、「とにかく信じなさい」式の宗教が主流であったといえるのではないでしょうか?
それらの宗教は、人々の心を癒し、人々の生活の活力源となるなど、人類を支える効果をもたらしたといえるでしょう。


しかし、そのような宗教が別の弊害を生んだのも確かです。
一部の悪意を持った人間たちによって、自分たちの都合の良いように勝手に教義を修正されてしまい、純朴な大衆がそれに翻弄されてしまいました。
宗教戦争などの争いも発生してしまい、宗教の本来の教えと反対の行いをするようになってしまったのです。


そのような歴史の悪弊を反省し、同じ轍を踏まない為にも、スピリチュアリズムにおいては、各人の理性を最大限に尊重しているのだと思います。