「死」が怖いですか?(1)



「あなたは、死ぬことが怖いですか?」


こういう質問をされた場合、人は様々な反応をします。


「縁起でもないことを聞かないでよ!」と、怒る人。
「そういうことは、あまり考えないようにしています。」と、返答を避ける人。
「正気言って、とても怖いです。」と、素直な人。
「死んだら終わりなんだから、怖いも何もないでしょう!」と、開き直る人。
そして・・・
「怖くはない。」と言う人も、中にはいます。


「死」が「怖い」のは、なぜでしょうか?
それは、「死」をいっさい全ての終わりだと思うからです。
「死」を境にして、それまでのいっさいの思考も感情も消滅し、「無」になってしまうと思うからです。


「無」になるのだから、その瞬間から「怖い」という感情も無くなるはずだ、であるからして、どんな人間にとっても 「他人の死は存在するが、自分の死は存在しない」・・・と、主張する人もいます。
しかし、そのように主張する人にしても、「死が怖い」という感覚は絶対にあるはずです。
もし本当に「怖くない」のであれば、そこまで「死」について考える必要もないからです。


では、「死」は本当に、全ての終わりなのでしょうか?
「死」=「無」・・・なのでしょうか?


(明日につづく)

           文責:ゆう