もう腹は立てないのだっ


こんなことを書くと、またいろいろ反発を招くのかもしれませんが、でもここは自分のブログですし、思うところを素直に綴ることにします。


私は、スピリチュアルなものに興味を持っている人の、多くが嫌いでした。


「嫌いでした」と過去形で書いたのは、最近は、少し考え方を変えたからです。
変えたのは、何も「好きになった」わけではなく、見方を変えることで、わざわざ嫌う心の負担を減らす努力をしたからです。


私が、「それ違うんじゃないの?」と思ってきた一群は、まず心の道場さんとその出先機関の働きをしていた有希さん掲示板に代表される、やたらに「禁欲的」で「道具意識」だの「霊主肉従」だのを振りかざす人々でした。


こういう窒息しそうな「教義」を押し付けられることは真っ平ゴメンでしたし、そういう「考え方」や「実践」ができる人こそ「本物のスピリチュアリスト」である・・・などという決め付けには、何度パソコンの前で“ちゃぶ台返し”したくなったか知れません。


しかし、こうした人々が盛んに批判していた、いわゆる「電波系」の方々も、実は私は、虫唾が走るほど嫌いでした


「電波系」の人々から臭う、あの「我こそは選ばれし者である」という優越感。
しかし、その優越感は、必ず何かしらの根深いコンプレックスとセットになっていて、それを本人が自覚している場合は、妙にねじれた開き直り方を見せ、自覚していなければ、まさにトンデモなハチャメチャぶりを呈するわけです。


私は何も、霊のメッセージが受け取れる人を、すべて否定するわけではありません。
ただ、霊能力があり、かつ、社会人としての常識的な感覚も身につけている人・・・というのは、本当の本当に少ないのだな・・・ということは、残念ながら実感せずにはいられません。
また、これはあくまでも、私の「美意識」による判断ですが、ほとんどの「霊能力者」「スピリチュアルカウンセラー」などなどを名乗る人々は、あまりにも安っぽく、ちゃちくさく、薄っぺらく、チープ・・・です。
こんな人々をありがたがる人が、またけっこう存在するから、これがまた不思議でなりませんでした




でも・・・・・・今日、私は、こうした嫌悪感を持ち続けることは、スピのサイトを運営する中で自分の精神衛生上、百害あって一利なし・・・と、判断しました。


「電波系」が嫌いで嫌いでならなかったのは、その陳腐な「お告げ」だかなんだかを、ありがたそうに厚顔で押し付けてくることへの反発でした。
私は、彼らの「お告げ」(…「霊からのメッセージ」?)を、一種の「思想」の押し売りだと解釈していたので、それで腹がたったのです。


しかし、彼らの言動を、彼らの「表現」・・・そう、アーティストの表現のようなものだと思えば、反発する方がどうかしています。
この世の中には、ヘボなミュージシャンやら、下手くそな絵描きやら、塵芥のごとく存在していますが、誰も、それらの演奏や作品に接して、腹はたてませんからね。少なくとも、私は、腹を立てません。ただただ、「下手だなぁ〜」と思うだけです。それで、おしまいです。


ですから、私は、今日から「電波系」の方々のことは、「アーティスト」なのだと思うことにしました。
そして、その中でも稀にいらっしゃる、真に才能豊かな素晴らしい「アーティスト」「芸術家」の方には、素直に、最大限の敬意を払いたいと思います。
しかし、山のようにウジャジャ現れては消えるチープでワンパターン発想の方々については、もう腹を立てますまい。
彼らをありがたがる人々にも、もう軽蔑の視線を向けるのはやめます。
人には、それぞれ好みがあるのです。
但し、私に対してそれを展開されたときは別です。
好きでもない音楽を聴きたくないように、見たくもない絵を壁に掛けたくないように、私には、それを拒否する自由があります。




そう、こうやって、言いたい放題を書く私は、「電波系」の方々の「美しく純粋な心」からはかけはなれた、「薄汚い根性」の持ち主かもしれません。
でも、こういう「薄汚く優しさのない」考え方を無理矢理封印し、何事に対しても「常に善意で対処しましょう」「なにごとも赦さなければ」なんて言ってるから、スピリチュアル関係者の多くが、わけのわからん、薄気味悪いねっとりしたオーラを身にまとうんじゃないでしょうか。


欺瞞なんです。
自分の周りを安っぽい嘘でぬりかためて、自分自身の目すら欺こうとしているだけです。
だから、私は、たいていのスピリチュアリストやら霊能者やらが、好きになれないんです。



このブログは、けっこう多くの方がご覧になってますが(ありがとうございます♪)、ここでハッキリ表明しておきたいのは、セレフィカさんはともかく、私(ゆう)には、スピリチュアリストとしての理想などなどなど、まーったく語る気はないのです。
普通の、どこにでもいる、不純物の多い人間として、ありのまま表現していきたいと思っています。




・・・で、なんだかまとまりのない文章になってきましたが、要するにですね!
そう、私は、「チープでちゃちで安っぽい電波系」の方々には、もう腹を立てません。
あれは、彼らの「表現」なのです。


・・・・・と、いうことで・・・(^^;)