江原啓之スペシャル番組


 えーっと、まず正直に書きます!



 約2時間の番組(概要は下に記)でしたが、その間私は、ほとんど泣いてました。 TV局の演出というのは、本当にいつもエゲツナイお涙頂戴だとは思いますが、それを差し引いても、特に最初の「交通事故で死んでしまった子供」の話は、どんなに涙腺をひきしめ頑張って抵抗しようが泣けてしまうエピソードでした。
 「孫に憑依してまで我を通そうとするバアサン」の話は、ただもう「とほほ」でしたが、「ゲストの加藤茶と亡くなったお母さん」のくだりでは、またまた涙ぼろぼろ・・・な私(*/。\*)


 それでも、見終わってから暫くして、冷静に思ったことは、「やっぱりTVには限界があるんだろうなぁ〜」ということです。


 2時間というまとまった時間で、もっといろいろ霊的真理について江原さん自身も語りたかったろうと思いますが、わずかに一言二言「法則」のカケラを語れたくらい。 ほとんどの映像では、直接に霊と対峙して、霊のメッセージを取り次ぐ、いわゆる世間一般が考える「霊能力者」として映ってましたね。 それが悪いとは言いませんが、ああした具体例を提示するだけだと、多くの視聴者にとっては「しょせん興味本位の他人事」になってしまわないかなぁ…?という懸念も出てきます。 「あの霊能力はインチキかどうか」「本当に霊が見えているのか」といった次元でしか目を向けない人もけっこういるでしょう。 ですから、そこに加えての真理の法則の解説こそが、実は最も重要だと思いますが、それを江原さんが語ろうにも、きっと後で編集されてしまうんじゃないですかね〜 TVって、所詮そういうところですから・・・


 ですから、番組全体の印象は、大昔の「宜保愛子スペシャル」なんかとあまり違わない感じで、もしかしたら多くの視聴者は、涙だけ流して「感動したわ〜」で終わったかもしれません。 または、「私も江原さんに見てもらいたいわ〜」と思い、「霊能者でなければ霊のことはわからない」といった先入観を持ってしまったかもしれません。


 とにかく、江原さんに、霊的な法則を語る時間や場がもっとあったならば・・・と、強く思います。 でもTVというのは、昔からこうした番組では「怖がらせてキャーキャーいわせる」か「涙をしぼる」か、そのどちらかの方向にしかいきませんからね・・・
 あの演出で、一番歯がゆい思いをしているのは、きっと江原さん本人なんじゃないでしょうか? いかがでしょう?


◆◇◆◇◆◇番組の概要◆◇◆◇◆◇
7歳の子供をある日突然交通事故で失ってしまった母親の苦悩、祖母の霊が憑依して次々と不幸が訪れる家族、4人の子供を残して急死した夫の心配・・などなどが、江原啓之氏の霊視によって、次々と「解決」されていく番組内容でした。ゲストの加藤茶も霊視され、亡くなったお母さんとの「感動的な秘話」が語られました。


     (文責:ゆう)