「ピアノのおけいこ」と「スピリチュアリズム」


 私は、年季だけは入った「素人ピアニスト」です(^^;)


 ピアノは、モノゴコロついた頃からずっと習い続け、子供には珍しく(?)レッスンに通うのが大好きだったので、いつまでもその趣味が続き、今も毎日練習は欠かしません。 とにかく、ピアノを弾くことが好きで楽しくてならないんです。


 子供の頃の私にピアノを教えてくれた先生は、音楽大学ピアノ専攻の学生もたくさん教えるような、立派な、しかも厳しい先生でしたが、子供の私には、いつもとても優しく、幼くてもわかるように教えてくださいました。
 そして、レッスンの後には、必ずきれいな「シール」や「カード」「鉛筆」「消しゴム」なんかを、「ひとつ好きなのを選びなさい」と言ってプレゼントして下さいました。
 私はもしかしたら、そのオマケのシールが楽しみで、せっせと先生のお宅に通っていたのかもしれませんが、同時に、先生の子供への教え方が上手だったから、「楽しい」と思いながらいろんな基本が身につけられましたし、音楽への愛着が現在まで続いたのだと思います。


 私が感謝していることは、まず基礎から教わった先生が、技量的に非常に優秀なピアニストでありながら、教師としても大変すぐれた方だった・・・ということです。
 どんな分野でも、一流の方というのは、自分が専門の分野を平易にシンプルに語ることができます。 あまり力のない人ほど、わざわざ難しそうに説明したり、何か特別なもののように言って威張りますが、本当に実力がある人というのは、その対象のエッセンスが的確に抽出できるのでしょう。 テーマの核心部分を、きちんと、しかも易しく、相手に分かるように教えてくれるものです。
 私のピアノの先生は、7歳の子には7歳の子に合うように、17歳の高校生で、しかも音大を受験しない子には、そのニーズに合うように、「手を抜く」というのでは決してなく、必要なものを必要なように教えて下さいました。 本当に、しみじみ素晴らしい先生でした。


 江原啓之さんをTVで見たり、その著作を読んだりして、私がいつもまっさきに思い出すのが、かつてのわが「ピアノの先生」なんです。
 江原さんは、霊的真理をとてもフトコロ深く理解されている・・・と、私には思えます。 だからこそ、いろんな“たましい”の状況・段階の人に合うように、易しくシンプルに語ることができるのではないでしょうか。


 スピリチュアリズムは、150年以上にわたって実証されてきた科学的根拠を持ち、シルバーバーチをはじめとする高級霊からの通信を総括した、非常に奥深い真理研究です。 これまでに出版された本も多く、中には、哲学的な表記の多いやや難しい内容の本もありますが、実は、全ての世界の存在はシンプルで明快な法則に則っている・・・という基本さえ押さえておけば、容易に理解できるものばかりです。


 『シルバーバーチの霊訓』にしても、読んでみれば、そのあまりの平易さに驚きます。 ・・・が!、でも、これを平易と感じるためには、どうしても最低限キリスト教の知識が必要でしょうし、交霊会の舞台である20世紀初頭から戦後にかけてのロンドンや、イギリス人気質についての理解・・・なども、少しは要るかもしれません。 ・・・となると、現代日本の世間一般には、こうした知識は「無い」人も多いわけで、そうした人には、ピアノの初心者が、いきなり「ベートーヴェンソナタ」を突きつけられるような困難さを覚えるでしょう。


 その辺のことを、もしかすると江原さんという方は、日々意識して、マスコミや著書の中で、ある程度相手(日本人)に合わせて、スピリチュアリズムを彼なりの言葉に置き換えて伝えようとされているのかな・・・と、思います。
 いろいろ批判する人はいます。 でも私は、江原さんにこれからも大きく期待を寄せている者の一人なのです(^^)♪


   (文責:ゆう)

シルバーバーチのスピリチュアルな法則―宇宙と生命のメカニズム

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スピリチュアルな人生に目覚めるために―心に「人生の地図」を持つ (新潮文庫)

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