『ドラえもん』


ドラえもんコレクションスペシャル 冬の4 [DVD]
4月から、あの『ドラえもん』の主要キャラを担当している声優さんがガラっと変わるそうですね。
うちの子供は、ほんの小さな頃から『ドラえもん』が大好きで、毎週金曜日には必ずチャンネルを合わせていますし、映画も何回か劇場まで観に行ったり、バック・ナンバーはビデオで全て観ています。
お蔭で私も自然と、『ドラえもん』には、かなり詳しくなってます。


そう言いながら、今から私は、このアニメを「大嫌い」だと言いますので、そういう「ワルクチ」を読みたくない方は、どうかここでお帰り下さい(*^ - ^*)ゞ


ドラえもん』には、主要なキャラクターが5人います。


まず、タイトル・ロールの「ドラえもん」。
未来からやってきたネコ型ロボットですが、私はこの「ドラえもん」のことは、けっこう・・・いや、かなり好きです。(「大嫌い」と言うんじゃなかったのか!?・・・と独りツッコミ…)
声優さんの声もピッタリはまっていて、もはや、この大山のぶ代さんの丸々としてのどかな声以外は考えられない感じです。
4月から「新しい声優」になるそうですが、さて・・・どうしたもんでしょ〜?


二人目は、ドラえもんと一緒に暮らしている「のび太」です。
とにかく情けない少年ですが、なぜか「あやとり」と「射撃」は得意。
永遠の謎は、なぜ彼は「0点」のテストを捨ててしまわずに、後生大事に取っているのか・・・という点です。
あと、なんだかんだ言って、いつも「ママ」の言いつけは守ってます。


三人目は、今や“ガキ大将”の生ける化石ともいえる、「ジャイアン」です。
このジャイアンも、なぜか「かあちゃん」には従順で、よく家の手伝いをやってます。


四人目は、イヤミな金持ちの息子、「スネ夫」です。
スネ夫の「ママ」は、もはや世間では聞けなくなってしまった(…って、いつなら聞けたんだ?!)「ざ〜ます」語を話す貴重な人です。


五人目は、上記男の子キャラ3人の憧れの的、マドンナ的存在、「しずかちゃん」です。
このコの夢は、「かわいいお嫁さんになること」です。
また、ドラえもんを「ドラちゃん」、のび太ジャイアンスネ夫のことは「のび太さん、たけしさんスネ夫さん」と呼んでます。
趣味は「ケーキやクッキーを焼くこと」と「(下手な)バイオリンをひくこと」と「どこでもお風呂に入りたがること」。


以上の5キャラクターの声優が新しく変わる…わけですが、しかし、私は思うんですよね。
ドラえもん』って、これ以上続けてる意味があるの?・・・と。
「声」がどうのこうのと言う前に、既に話の構造が、とっくに過去のものになってると思うんですが・・・


特に、私が昔から「鬱陶しいなぁ〜」と思い続けてきたキャラが、「しずかちゃん」です。
このアニメの中では、「女の子の理想的な姿」…という位置づけみたいですが、その「理想」って、いったい誰の? いつの? 何のための? と、とにかく私の頭の中には大量の「?」が点滅します。


そもそも「ドラえもん」には、生き生きとした等身大の女の子は登場しないのです。
はっきり言って出てくるのは、「おかあさん」だけなんですよ。
登場人物たちの「ママ」や「かあちゃん」はもちろんですが、「しずかちゃん」などは、設定は小学生でも、存在としては「将来いいおかあさんになる女性の理想的子供時代の表現」でしかありません。


「しずかちゃん」が「のび太」と結婚することは、このアニメの中では周知の事実ですが、そののび太との「子供」を叱る時に、こう言うんです。
「今日はパパにしっかり叱ってもらいますからね!」
・・・は?、という感じです。
何言ってるんだろう・・・という。
なんで子供を叱るのに、「パパに叱ってもらいます」・・・なんですか?
自分で叱ればいいじゃないの? え? どうなのよ?
・・・と、なんだか私の不快感は、むくむくと膨らんでいくのですよね、いつも。


別にいいんですよ。
ドラえもん』は「時代劇」だと思えば、全然問題は感じないんです。
でも、どうやらこのアニメは、「現代劇」なんですよね。
それどころか、「未来」を扱う「SF」ですらあるんです。
ホント、私にはワケがわかりません・・・
これを、声優を新しくしてまで、子供に見せ続ける意味が、まるでわかりません。


映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]こう言っちゃなんですが、『ドラえもん』に比べたら、『クレヨンしんちゃん』の方が、何倍も健全だし奥深い!と、私には思えます。
のび太」の「ママ」と、「しんちゃん」のかあちゃんである「みさえ」、どっちが一人の人間として魅力があるでしょうか? そこに生きている実感があるでしょうか?
「みさえ」は、しんちゃんの「かあちゃん」でもあるけれど、それ以上の存在感がありますから(^^)


・・・・というわけで今日も、まるでスピリチュアリズムとは関係ないばかりか、一部『ドラえもん』ファンから怒鳴り込まれそうな日記を、ぐだぐだ書いてしまった私でした・・・


     (文責:ゆう)