『ゴースト/ニューヨークの幻』について


ゴースト ニューヨークの幻 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]今から14年前に大ヒットした映画『ゴースト/ニューヨークの幻』のレンタルDVDを、昨夜一家で観ました。
この映画は、あの『タイタニック』同様の、大変ロマンチックな恋愛物語なんですが、あらためて今観てみると、思いっきり「スピリチュアル」な作品ですね〜


但し、スピリチュアリズムの霊的真理に照らし合わせた観点からすると、少しばかり「それは違うよぉ〜〜おいおいヽ( ̄_ ̄*|||)」という部分もあるので、あの映画内容を全て鵜呑みにしてはいけませんが、それでも、この物質的価値観に支配された地上、しかもアメリカで、ああいった映画が作られ、アカデミー賞も受賞したということには、大きな意義を認めないわけにはいきません。


それにしても、デミ・ムーアって、あんなに美しく可憐な女優さんだったんですね・・・
私の印象では、自分の肉体美を維持するためなら何でもする、現代版「伯爵夫人エルゼベート・バートリ*1」みたいな印象があったんですが(ちょっとヒドイか〜^^;;)、しかし、この『ゴースト/ニューヨークの幻』での彼女は、本当の本当に可愛いしキレイです。
たぶんこの頃の美しさを保つ為に、肉体改造やら全身整形に総計1億6千万円(?)も大金をつぎ込んだ結果、現在のデミ・ムーアに至ってるんでしょうけど・・・なんだかなぁ…
壮絶な女優根性…ってやつですか?(~~;)


あと、ウーピー・ゴールドバーグが、イカサマ霊媒師の役をやってるんですが(この役で彼女はアカデミー助演女優賞受賞)、さすがの名演です。
私は、この女優さんの映画にはなぜか縁があって、昔々スピルバーグが作った映画『カラーパープル』以来、けっこう沢山見てるんです。
カラーパープル [DVD]天使にラブ・ソングを… [DVD]カラーパープル』は、見た当時とても若かった私には非常に衝撃的な映画で、「こんな悲惨な人生があるものか!」と身を震わせましたが、その中でウーピーが時々見せる笑顔がもの凄いんです。
ゴースト/ニューヨークの幻』や『Sister Act』のようなコミカルな役にも、どこか深みが漂って見えてしまうのは、あの『カラーパープル』のウーピーをどうしても思い出してしまうからでしょうか?
とにかく、彼女が出演していることで、この『ゴースト』は何倍も面白い映画になったと思います。


はじめに、スピリチュアリズム的には「いろいろ間違った部分もある」と書きましたが、でも、そういう細かいことは置いておきましょう。
この映画は、もう何度もテレビ放送もされているので、相当数の人が一度は見ている映画かもしれません。
いわゆる「ファンタジー映画」ということで、『ハリー・ポッター』などと同じように、「実際にはありえない話」としてとらえている人が、もしかしたらほとんどかもしれません。
心のどこかで、「ありえるかもしれない」と感じながらも、すぐに自分で「まさか」と否定する人も多いでしょう。
「しょせんは、おとぎ話だからね」と。


でも、この話は、「ありえない話」でも、「ファンタジー」でも、「おとぎ話」でもありません。
人は、肉体が死んでも、そのたましいは死なないのです。
「死なない」「永遠に生きる」「永遠に成長し続ける」
それが、私たちなのです。


これは何も、死後の世界に希望をつないで、今をおろそかにしている、そういう思想ではありません。
今現在の地上での「生」は、他界した先での「生」に、そのままつながっていくのです。
そして、全ては自分の責任で、自分の自由な意志で、私たちは、その「永遠の生」を歩んで行きます。


ゴースト/ニューヨークの幻
これは、唯物論者の目から見ても、スピリチュアリストの目から見ても、それなりに「ツッコミどころ」の多い作品ではありますが・・・
でも、いい映画です♪ まだ見ていない方は、ぜひ(^^)


    (文責:ゆう)

*1:エルゼベート・バートリ・・・・・・16世紀ハンガリーの伯爵夫人。自分の美貌を保つ為に、600人以上の若い女性を殺戮し、その生き血で入浴したと伝えられている。