モーツァルトを聴く幸福


いわゆる「ワンテーマ・マガジン*1」の『CDつきマガジン クラシック・イン』が、先月末に創刊されました。
「ワンテーマ・マガジン」というのは、けっこう効率の良いビジネスで、どんな内容のものをテーマに持ってこようが、そこそこの売り上げが望める…と、「業界」では言われているそうです。
増してや今回のような「クラシック音楽」というメジャーな分野の特集ともなると、相当な収益が期待されるそうです。


ビジネスとしてどうか…という話はともかく、私が興味を持つのは「どんな曲目が収録されるのかな?」という点なんですけども、最終回配本までの作曲家と曲目の一覧をざーっと見たところ、超有名な名曲ばかりがずらーっと並び、演奏者もそのジャンルの第一人者です。
一冊が980円というのもかなり「お買い得」な感じ…ですし、クラシック初心者には絶好のCDマガジンなんじゃないでしょうか?


ちなみに創刊号の特集はモーツァルトで、代表的な「ピアノ協奏曲」2曲の全楽章と「ピアノ・ソナタ」より有名どころの抜粋が収められてます。


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ところで、モーツァルトって、どうですか?


私は、聴く分には、大好きです。
「もの凄く好き☆」・・・です。


でもね〜、ピアノで弾く分には、大嫌い…です。
だって・・・上手に弾けないんだもん〜(泣)
自分がイメージしているものが、どんなに頑張っても実現しないんだもん・・・
本当、モーツァルトって、難しいんですよね。
これを理想的な音で演奏できる人は、ただただ「凄い!」。
ですから、「素晴らしいなぁ〜」というモーツアルトの演奏会に出くわすと、それはもう幸福の極み・・・です。
「生きてて良かった〜」「ここに来れて良かった〜」と、嬉しくて涙ぐんでしまいます。


でもよく、「モーツァルトって、どこがいいのか分からない」・・・と言う方がいます。
モーツァルトの音楽は退屈だ」・・・と言う人もいます。


まぁ、「退屈だ」と感じるものを、「なぬ〜退屈だとはけしからんっ!」と、わーわー反論する気はありませんが、でも、「モーツァルトが退屈」って、私的には「ありえない」んですよね、実際…。
もしモーツァルトが「退屈」だったら、この世の中に「面白い」音楽って、非常に限られた存在になってくると思うんです。
あくまでもこれは私の個人的な考えなので、「モーツァルトの音楽こそ最高に面白い!」と主張し、「退屈だ」と言う人を説得するつもりも全く100%ありませんが・・・(笑)


そう・・・音楽の好き嫌いって、理屈じゃないんですよね。
ある音楽を好きになる人は、何も言わなくても、少し聴いただけで直ぐにそれが好きになるし、好きにならない人は、やはり言葉を越えたところでそれが受け入れられないんです。
たとえば私は、何度聴いてもワーグナーとかチャイコフスキーとかは、そんなに好きになれないんですよね…
別に「嫌い」でもありませんけど、「面白い」か「退屈」かって尋ねられたら、ワーグナーチャイコフスキーについては「退屈」って答えちゃいそうだな・・・(えへへ)


     (文責:ゆう)

*1:ワンテーママガジン・・・・・・毎週あるいは隔週に発行される、一つのテーマだけを扱った雑誌。よく知られているところでは、『週刊ユネスコ世界遺産』『週刊 街道をゆく』『スターウォーズ・ファクトファイル』などが思いつきますが・・・