男がいい?女がいい?


今朝セレさんに、「生まれ変わったら、今度は女になりたい? それともまた男がいい?」と聞いてみました。
セレさんは、「ぼくは、別にどっちでもいい」・・・とのこと。


息子にも聞いてみました。
すると、「ぼく、ぜったいに、女になるのはイヤだ!」・・・そうです。
「なんで?」と質問すると、「ぼくは、男尊女卑だから! だいたいお母さんは威張りすぎだ!」・・・というお答え。
まったく、さんざん母親に甘えて依存してるくせに、何が威張りすぎ? 何がダンソンジョヒだ?・・・笑っちゃうよ〜〜エラソーなこと言うんじゃないよ〜〜(^^;)


かと思うと、私たち夫婦の友人のある男性は、「生まれ変わったら、ぜひ女性になりたい!」・・・そうです。
その理由の一つは、女性のようなファッションでお洒落がしたいからなんだそう♪


そういえば、私の職場のある男性も、よく「女になりたい〜」って言ってます。
「世の中の男は、もっと“女”になるべきだ」という持論を、ことあるごとに真顔で主張してますが、見かけはよくいるそこら辺のオッサンです(笑)
彼に言わせると、「“男”には自由がない。“男”は息苦しい。」そうで・・・。
ふむ・・




私は・・・というと、今は、別に生まれ変わって男になろうが女になろうが、どちらでもいいです。


でも、昔は、特に思春期までは、自分が「女」であることを、腹の底から恨んでました。
「なんで女なんかに生まれてきたんだろう?」と思わない日は、一日も無かったくらいです。


理由はいろいろありますが、一番大きいものは、父方の祖父母が、自分たちに女の子の孫しか生まれないことを、ことあるごとに嘆いていて、蟲のイドコロが悪くなると、母に当たり散らしていたこと・・・ですね。
そればかりか、訪ねてきた来客が私や妹を見て「可愛いお嬢さんたちで」などと誉めてくれても、「でも女の子ですからね〜、嫁にいったらしまいですゎ。うちの嫁は、男の子を、よう産めませんので、寂しいかぎりですゎ」などと、これみよがしに大きな声で言ってました。
そういうことがある度に、今度は母の機嫌が最悪になり、めぐりめぐって私たち娘に当たるようになるので、「いったいどうすればいいのよ?」と何度唇を噛んだかしれません。
母から繰り返し聞いたところでは、私が生まれたとき、祖母が母にかけた第一声が、「なんやの、女の子やったの?」・・・だったそうで、そのことは長く私の胸に刺さる棘でした。


なんで、女の子なんかに生まれてきたんだろう・・・


女の子なんかに生まれてきたお蔭で、「女の子のくせに愛想がない」とか、「女の子のくせに可愛げがない」とか、毎日言われる上、何よりも、自分が女の子であるということが「歓迎されていない」という事実。


何か一族で宴席がある場合も、男性が上座で女性は下座・・・というのが当たり前だったので、たとえば母方の従弟などは年下で、しかも、私よりズーーーーっとお馬鹿だったのに、なぜか私より常に上座…。
こういった「差別」に対してもまた、毎度私は悔しさを沸騰させ、普段からむっつりした表情を、ますます険悪にして座ってましたっけ・・・


「あんたが男の子だったらね〜」と、母に言われるのも、大嫌いでした。
でも、自分ではよく、「男に生まれてきてたら、どんなにラクだったろう・・もし私が男の子だったら、この人(母)は、私をどんなに可愛がってただろう・・・」と、思ってました。


そんなわけで、とにかく私は、自分が「女」である…というだけで、もう充分に「不幸」だと思ってました。
以前にこのブログで書いたように、大学生になって、イキナリ「笑顔全開」「女の子の武器は何でも使うわよぉ〜☆」・・・に方向転換してからも、根っこの部分では、自分が女性であることを呪ってました。


遊び呆けていた1・2年生の頃などは、よく「合コン」にも誘われましたが、そこで男の子にモテるために、「ちょっと馬鹿のふり」をしたり、自分の通っている大学名を「ひた隠し」にする自分が嫌いでしたしね・・・


まったく、今思えば、「馬鹿のふり」どころか、あの頃は、本当に「馬鹿」だったんですよね・・・私。
自分が「女」であることも恨んでましたが、世の中の男性が、ただ「男」に生まれてきていることに対しても、すごい怨念を抱いてました。
「ふん、ただたまたま“男”に生まれてきただけじゃない。なによ、実は私よりずっと馬鹿のくせに!」と思いながら、多くの男性を見ていました。
そのくせ、その男性からモテたくて、自分をわざわざ下げてまで「媚」を売ってたんですから、ストレスがたまって気が変になるのは当たり前でした。




でも!
今は、違いますよ〜


今は心の底から、「女性」に生まれてきて、良かったなぁ・・・と、思ってます。
あんなにも「女性」で生まれてきたことを呪っていたのに、今は、そのことに深く感謝したいくらいです。


「男性」一般への、ねじ曲がった怨念も、きれいさっぱり消えてます。


なぜそのように転換できたかは、また日をあらためて書くことにします♪