今日61回目の終戦記念日


NHKの朝ドラから目が離せなくなって久しいのですが、ついに今日の『純情きらり』は、1945年、終戦の年の2月まで時代が進みました。


放送の最後で苦しみ出した戸田恵子扮する「女将さん=かね」の病状が、まずは一番心配ですが、しかし2月…ということは、あの東京大空襲がすぐそこに迫っているわけで、なんだか居ても立っても居らませんよぉ〜
ヒロイン桜子の姉二人も、私の愛する「冬吾さん」も、他沢山の登場人物たちは、はたしてあの3月10日の焼夷弾絨毯爆撃の下、生き延びてくれるんでしょうか!?
うぅ〜〜心配だ・・・
想像しただけで辛くなってしまいますよ〜


私の予想では、たぶん東京大空襲の後、桜子の家族は岡崎に疎開・帰郷するような気がしますが、でもね・・岡崎だって空襲があるんですよね・・
あぁ〜嫌だなぁ・・・


桜子の婚約者の達彦は、出征して戦死したそうですが(…でも私は達彦はまだ生きてるような気がするんですよね〜 生還してくれるといいんだけどなぁ・・)、兵隊として戦場で言うに言えない辛酸をなめ、傷つき亡くなった多くの方々の無念を思うと、必ずいつも胸がいっぱいになって、なぜか勝手に涙があふれてきます。


そういえば今日の放送で、桜子の弟は東京帝国大学を繰上げ卒業になり、海軍に徴兵され出征していきましたが、私の学生時代の教授に、まさにこうした繰上げ卒業で特攻隊員となり、奇跡的に生還した方がいらっしゃいました。
一度大学の近くの赤提灯で、直に体験談を伺ったことがありますが、もう聞いてるだけで身体中がキリキリ揉まれるように痛くて、涙が拭いても拭いても流れて、翌日まで瞼が腫れてました…。
桜子の弟は、あの教授のように、家族の元に帰って来るのでしょうか?
生還したらしたで、多くの戦友の死を見送ったことは、一生背負い続ける重荷となることは必須ですが、それでも生きて帰って来て欲しいですよ。
ドラマの登場人物とはいえ、心からそれを祈らずにいられないです。




私は個人的に、太平洋戦争は、軍部の独走による国家犯罪だったと思っています。
普通に考えたら、あの当時の日本の軍事力とアメリカのそれとでは、比較にならないほど大きな差があるわけです。
それを、軍の上層部は、「超秀才」の集まりであったにもかかわらず、冷静に計算することなく、ほとんど精神論だけで突っ走ってしまいました。
そして、その「大和魂の奇跡」を願っただけのずさんな計画の下、戦争は後戻りすることなく続行され、多くの若者が戦場にかり出されて死に、女性や子供・年寄りであってもアメリカの無差別な空襲によって命を落としました。


アメリカの民間人への焼夷弾による空襲、そして原爆の投下、これだって戦争犯罪でしょう。
アメリカは戦勝国だから裁かれなかったけれども、万が一敗戦国になっていれば、あれらを指揮した人々は確実にA級戦犯ですよ!
それは置いておいても、日本人はもっとアメリカに対して、あの度重なる民家への空襲は何だったのか?…と、モノを言い、記憶を風化させない努力をすべきですよね。
よく原爆を美化して考えるアメリカ人が散見されますけど、これは絶対に許してはならないと思うんです。


今朝は、小泉首相靖国神社に参拝し、予想通り中国や朝鮮半島が過剰に反応していますが、あのネチネチ執拗の10分の1でも見習って、アメリカに文句言っていいんじゃないですかねー
「おまえら、日本人を人間だと思ってなかっただろ〜〜〜! え? どーなんだよー!?」…って感じで^^;




・・・ま、ともあれ、『純情きらり』のみんなが、生きてあの戦争を乗りきってくれることを、ネタバレが乗ってるTV雑誌だのネットの掲示板だのには一切目をくれず、ただただ気をもんで毎朝祈っている私なのです〜〜


達彦さーん、帰ってきてぇ〜!
冬吾さ〜ん、空襲で死んだりしないでね〜!
勇太郎〜、生きて帰ってよぉ〜!