本屋の精神世界コーナー



 最近東京都心には、大手書店が次々とオープンしました。
 中でも東京駅前のOAZOにできた丸善書店は、今現在、私の最もお気に入りの場所になってます。
 本屋に入ると、私たち夫婦は、まず「精神世界」系のコーナーに足を運びますが、この一角ほど種々雑多な本が並んでいる棚もありません。
 『シルバーバーチの霊訓』のような「宝石」のような本があるかと思えば、そのすぐ隣に、即刻ゴミ箱に捨てても惜しくないような本も山ほど並んでいるわけで・・・、しみじみ、こうした「ゴミ」を間違って買って行ってしまった人のその後を心配してしまいます。
 確かに、私もこれまでに、本箱いっぱい分の「ゴミ同然の本」を買ってきた前科があります(苦笑)。
 しかし、これらの本が「ゴミ」だと分かったのは、「宝石」に出会ったからです。
 ホンモノの「宝石」に出会わなければ、今もまだ「ゴミ」を後生大事にしていたかもしれません。
 それにしても、なんという「ゴミ」の多さ!
 あらゆる本屋の精神世界コーナー近辺の雰囲気を怪しくしているのは、全て、これら「ゴミ」本が放つ異臭のせいです。
 そして、この異臭を、いつの間にか「芳香」だと勘違いしてしまうほど鼻が麻痺しちゃった人も、この界隈には沢山出没しているわけで、ますます異様なチミモーリョーがバッコする雰囲気になってしまい、マトモな人はだんだん近づかなくなってしまいます・・・。
 あと、「異臭」ではないものの、いかにも安っちー匂いのする本もたんまりありまして、これらの本の装丁の、これまた安っちーピンクやら、光るラメラメやら、「幸せ」「癒し」…という装飾過剰文字やら、それらの頭悪い感じを振り払って、ついでにありがたさを撒き散らそうとするかのような「わけのわからんカタカナ語」の氾濫!
 ・・・う〜ん、しかし、こんなこと書くと、また「ゆうさんは性格が悪い」・・・と思われるんだろうなぁ〜〜
 とにかく、本屋の精神世界コーナー、なんとかならんものでしょうか?
 たぶん、どうにもならないんでしょうけど・・・


         (文責:ゆう)