時代小説


 この「ゆう&セレフィカダイアリー」は、いつの間にか「ゆうダイアリー」になってしまった…というか、このところ完全に私に乗っ取られてしまって、元祖執筆者のセレフィカさんはどこへいったのやら?・・・で、ございます(~~;)
 ←サイドに作った、「お薦めの本」などなどのコーナーも、100%私の趣味に支配されてまして〜、昨日もセレフィカさんが、「『お薦めのCD』コーナーに、ボクの好きな『○○』も入れてよ〜^^」と懇願したというのに、「あ、それはヤダ。」などと一蹴。彼はひそかに泣いてました…(カワイソ・・・)
 そればかりか、わが「お薦めの本(一般書)」のうち、彼は、山本周五郎の『柳橋物語』を読んでいなかったので、「えぇ〜これを読んだことないのぉ〜!?」などと私から理不尽になじられ、結果なんとも健気というか、そんなにヨメサンがコワイのか?…、昨夜からせっせと読んでます。



 さて、山本周五郎の『柳橋物語・むかしも今も (新潮文庫)』は、舞台が江戸時代の江戸下町です。 登場人物は皆そうした町に住む庶民なので、時代小説とはいっても、司馬遼太郎が書くような壮大な歴史ものとはちょっと手触りが違います。


 私は、おもえば中学生くらいから「時代小説」が大好きでした。
 きっかけは、講談社文庫で全26巻の『徳川家康』(山岡荘八著)を読んだからです。なぜこんな26巻もある本を読んだかというと、26巻も あったからです(^^;) 「ここまで長い小説を読んだら、読み終わった時には、きっと自分はスゴイものになってるんじゃないか?」…な〜んて思ったわけです。
 読み始めてみると、これが漫画のように面白いんですよ。いや、漫画より面白くて、とにかくハマりました。そして、26巻読み終わったら、確かに私は変身してました。そう、「時代小説マニア」…に、です。


 以降、私は図書館に日参して、司馬遼太郎やら池波正太郎やら藤沢周平やらとにかく時代小説ばっかり借りまくりました。そして、ハッと気がついたら、親戚で集まった時など、話が合うのは「じいさま」ばかり・・・
 考えても見て下さい。 女子高生なのに、「戦国」「幕末」「日露戦争」に異常に詳しいんです。 これが「じいさま」の人気者にならなくてどうしますか?(笑)


 ・・・・・・なんだか話がそれてきました。 私がどんなに「じいさま」に人気のある女子高生だったかを自慢したかったわけではないのでした・・・(ーー*)


 今日ここで言いたかったことは、これです。


 「時代小説」マニアだった私には、山本周五郎の『柳橋物語』は、いとも簡単でした。いろんな時代もの特有の言葉が、江戸時代の話ですから当然出てきますけれど、そんなのはもう「良く知っている」言葉であり、世界だったので、なんでもなく理解することができました。
 でも・・・昨日、理数系一本やりで「時代小説」など無縁で過ごしてきた夫のセレフィカさんが、『柳橋物語』を読みながら、2〜3ページに一回は、「ねーねー、これ、どういう意味?」と、まるで子供のように質問にやってくるので、あらためて気付かされました。


 「時代小説」って、「慣れ」を必要とするんですね・・・。そして、慣れるためには、ある程度「マニア」とか「ヲタク」になる必要があるんでしょうか?(^^;)

新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)

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徳川家康(1) 出世乱離の巻 (山岡荘八歴史文庫)

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